人生ノ先輩
今、鉛筆が、「気づいたら地球にいたんだよね、」と言ってきた。絵をつくる周りの画材や素材はみんな、私より何十年も何百年も昔に生まれたのかもしれないな。いったい、何処からどうして、私の人差し指と中指の間に挟まっているのさ。いったい、どんな時間を感じているのさ。お腹に膨大な歴史を秘めているのか?そうしたら、尊敬せずにはいられないな。だけど、同時に、私だって気づいたら生きてるんだ、間違いなく歴史を背負っている、おんなじだ、って勝負心が芽生えるのさ。
時間をかき集めて、寄せ集めて、きゅってね。
そこに私もまぜておくれよ。