〜ダンス作品〜「海のできかた」シーン7、8
7、鉄と太陽
夏無の涙に濡れた太陽は、冷えて固まった。ふたたび銀色の蛹に姿を変えた。
8、漆黒
消えた太陽は、もう手のひらを転がることはない。けれど、大地にぬくもりが残っている。それは、強く、足の裏と背中を押してくれる。欲望の中でそれを忘れようとも、嘘をつこうとも、何も言わず、〈わたし〉を生かしている。いつまでも、〈わたし〉はそれに感謝していたいと思うから。
(photo by= Keina Kobayashi & Taishi Imagawa& Hiroko Tanabe)
ダンス作品、以上です。
2014.8.30